広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和39年 7月20日発行 内容

台風シーズン
凄まじい台風のエネルギー中心の風速に注意

天気図・気象通報で心の準備

ことしも台風シーズンがやってきました。人命をうばい、家をこわし、収穫を台無しにするいまわしい台風。さいわい昨年は本土に影響もありませんでした。だからといって安心は禁物です。「台風は“天災”だからしかたがない…」とかたずけるわけにもいきません。どうしたら被害を最小限にとどめるか、その対策をたてておくことが一番必要です。ここでは台風の生い立ち、性質や予備知識についてみることにしましょう。

 南洋では一年中熱帯低気圧が発生しています。このうち最大風速が17メートル以上のものを台風と呼びます。
 発達した台風のエネルギーは水爆数百個分に相当するといわれます。気象台では台風の卵が南洋で発生すると台風情報を発表し、その後も必要に応じて予想進路や本土への影響などを発表します。ラジオ放送される台風情報で「台風の中心から半径00キロメートル以内では30メートル以上の暴風雨となっていて…」といった表現がされます。
 台風の強さは、その径路や成長の過程、進行速度などによって大ざっぱに分けることができます。このうち超大型台風といわれるものは、中心気圧が900ミリバール以下で、最大風速は65メートル以上のものをいいます。大型台風は中心気圧が920〜950ミリバールで最大風速65〜50メートルのもので、中型台風は中心気圧が950〜980ミリバールで、最大風速は50〜35メートルです。小型台風は980ミリバール以上で最大風速は35〜17メートルとなります。
 台風の中心附近では、強いしゆう雨性の強雨をともない、短時間に100ミリ以上の雨量となり、地形の影響などが加わると300ミリ以上となり、なかには600ミリをこえるところもでてきて洪水警戒となります。

◎県に影響ある主な台風
 台風の災害を防ぐには、なんといっても台風が静岡県に来襲したときの状況をあらかじめ知っておかなければなりません。たとえば(1)本州南岸沿いに北進しながら接近または上陸する台風は、県の南部を北東に進むので、全般に北東の風が強くなりますが、風は北側の山岳にさえぎられるので中心附近や沿岸部を除いては割り合いに弱くなります。しかし県下全般に大雨が降り、平野部で150〜200ミリ、山間部で200〜300ミリ、ときには400ミリをこえることがあります。高潮はほとんどないとみてよいでしょう。
(2)南方洋上から北上して接近または上陸する台風は、狩野川台風のように県東部を北上すると県下は風の弱い半円にあたるので、県の西部では台風の中心にくらべ風雨も弱くなりますが、中心附近の東部では暴風雨となり大被害を受けます。とくに台風の前面に現れる前線附近の豪雨は、狩野川台風の記憶にも新たなように大水害となります。さらに南風による高潮が考えられ、満潮時に重なると被害はさらに大きくなり、塩風害の被害も現れやすくなります。
(3)小笠原諸島から伊豆諸島を北上して接近または上陸する台風は県下で20メートルぐらいの暴雨となり、伊豆地方や東部では40メートルをこえて大被害を受けることがあります。雨も200ミリをこえる暴雨となります。

◎台風の進路と風向…
 台風進路の右側と左側の地域では風向の変わり方が違います。風は台風の中心に向かって左巻き(時計の針と逆まわり)に吹きこみます。左側の家では(1)最初東寄・閧フ風から(2)次第に北風に変わり(3)最後に西寄りの風となります(反時計まわり)。右側では(1)最初東寄りの風から(2)次第に南風に変わり(3)最後に西寄りの風となります。台風の進路附近では台風の通過と共に風向は反対となります。

‐ 図表あり ‐
(図表説明)・・・台風が北東に進む場合の例

災害に備え計画はガッチリ

 ここで吉原市の災害予防計画をみてみましょう。「吉原市災害記録」や「静岡県防災対策土地条件調査概報」などを基礎資料としてつくられているのが市の防災計画です。これによると防災施設や設備などの新設改良があげられ、とくに災害時における災害予警報、情報の伝達や緊急指令を正確にするため、無線施設をさらに拡充整備し、有機的な通信網の整備強化がとられています。そのほかつぎのことに気をつけましよう。
(1)降り続いていた雨がやんだり、雲が切れるような一時的な天気変化にまどわされないように注意することです。
(2)災害が起こると停電するものです。トランジスターラジオなどを備えつねに気象情報に気をつけましょう。
(3)災害が発生したときは、いま自分はなにをすべきか適切に判断をくだし、情報連絡を怠らないことです。
(4)前線による豪雨に警戒するとともに局地的な強風に注意しましょう。
 災害がおこると電気はとまり交通は絶え、食べものは流され、想像もつかない混乱状態となってきます。幾多の人命をうばった過去の貴重な教訓を生かして、防災の実をあげたいものです。

台風知識

◇大きさ
気圧の単位はミリバールで、この数字が大きいほど風力は大きいものです。伊勢湾台風は930ミリバール狩野川台風は上陸時で950ミリパールでした。
◇風
台風の風は一般に中心気圧が低いほど強く、進行方向の右側(危険半円)は左側(可般半円)より強く、暴風半径も大きいのが普通です。中心附近では風も弱く、青空の見えることもありこれを台風の眼と呼びます。
◇雨
雨はとくに地形の影響を大きく受けますが、一般に中心附近の前面に強雨域があり、台風の前方に前線がある場合には、この前線附近で大雨になることがあります。台風の周辺附近では断続的な雨が降ります。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・6月27日の集中豪雨で決壊された土手の復旧作業にあたる人々(須津増川町南で)

大昭和チーム壮行の夕べ 市中パレード開催のお知らせ

 第35回全国都市対抗野球大会の山静代表として、わが大昭和チームが市民の期待と与望をにない、勇躍後楽園へ出場することになりました。
 つきましては、つぎにより壮行の夕べ、市中パレードを行いますので多数ご参加のうえ、ご声援くださるようお願いいたします。
昭和39年7月20日
吉原市長 斉藤滋与史

(1)壮行の夕べ
日時 7月22日 午後6時 (開場5時30分)
会場 市民会館大ホール

(2)壮行 市中パレード(雨天は中止)
日時 7月23日 午前9時
場所 静岡銀行吉原支店前から日産自動車吉原工場前まで

天気予報は177番

‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・でんぽうでんわ

◇8月1日から実施
 吉原電報電話局では、8月1日から「天気予報電話」をはじめます。ダイヤル番号は177番(局番なしの3数字)で、料金は市内通話と同じ1回7円です。
 タイトルは“静岡県東部地方の天気予報”となりますが、吉原地方の気象情報も、充分に取り入れ、つねに新鮮なものにします。
 日本は台風の国であるともいわれ、毎年のように台風というありがたくないお客様がやってきます。しかし“備えあれば憂いなし”ということわざがあります台風対策や旅行、ピクニックなどのご計画にせいぜいご利用ください。

“広報よしわら”調査のお願い

広報よしわらは、この8月1日で発刊3年目をむかえます。編集部ではこれに因み8月中に「広報誌は読まれているか」のアンケートを実施いたします。
みなさんのご理解とご協力をお願いします。(市長公室広報係)

人口の動き(昭和39年6月30日現在)

男 4万3,858人
女 4万3,053人
計 8万6,911人
世帯数 1万8,854世帯