広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和37年 11月20日発行 内容

豊作

 秋も深まり、今年もまた取入れの季節がやって来た。
 毎年、定期便のように襲来してくる「稲」の大敵、台風も無事に通過。
 農家は安どの胸をなぜ、豊作続きに双手をたたく‐
 今日も澄みきった富士山を背に仰ぎ、落日早い秋の日を“稲干し”に力いっぱい働くどの顔も「やったぞ、俺らが力で」とさも満足そうに笑う・・・。
「背戸の庭」では“稲穂”の脱穀がはじまった。
 その力強い音は新しい農業への期待と、豊作を歌うのかのように…

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・東田子の浦にて

火の用心…秋の火災予防運動は26日から

 季節がら火をとり扱うことが多くなり、空気も乾燥して強い風も吹くなど、火災発生の危険が最も高くなりますから火の取扱いには充分注意しましょう。
 火災による損害や件数は11月末日から翌年の4月頃までが最も多く、この原因を調べると、タバコ、焚火、かまど、取り灰、残り火などの不始末や煙突の火粉によるものがその大半を占めています。
 また最近一般家庭の生活水準が向上し、チョッと家の中を一回りしただけでも、依然よりぐんと変化しているはずです。
 電気製品、都市ガス、プロパンガス、石油ストーブ、石油コンロとは非常に家庭を明るくしてわたくしたちの生活を楽しくしてくれますが、裏をかえせば各家庭内にそれだけ火災の原因となるものが増えたことにもなります。
 電気関係、ガソリン、石油のような危険物による火災が最近急激にふえている事実がこれをあらわしています。
 火災の90%が失火であるといわれますが、その中でも「タバコの不始末」によるものが一番多く、これは戦後タバコをのむ人がたいへんふえてきましたから、タバコによる失火がふえてきたのも当然かも知れませんが、自分の不注意で他人に迷惑をかけることは慎みたいものです。
 これと同じように困るのが子どもの火遊びです。危険な年令は幼児から小学校の低学年ぐらいです。
 この年頃の子どもさんをおもちのかたは火の危険性をじゅうぶんご指導願います。
 なお消防署では11月26日から12月2日の1週間、秋の火災予防運動を実施します。これは火災予防上、査察、立入検査や石油、ガス類などの危険物についての違法貯蔵や取扱などの指導取締りを強化するとともに、火災による損害を最小限に止めようと努力するものです。
市内の各事業所、一般家庭におきましても、火気の取扱い、危険物の貯蔵などについては充分に注意して火災を起きないように協力をお願いします。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・火の不始末から無残の焼跡

住民登録を始めて10年 異動したら14日以内に届出を

 国民の解任関係の証明、行政上の基礎資料として重要な役割を果たす住民登録法が実施されて満10年になりました。
 当市におきましても皆さんのご協力によって、この住民登録事務は大変成果を挙げております。
 実態調査の結果、9月30日現在における住民登録簿に登載されたものは世帯=17,215、人口=83,161人(男41,725人、女41,436人)の確実数となりました。
 住民登録票は各自の届出をもとにして作られるものですから、届出が不完全の場合には日常生活において、住民としての利便をうけられない結果が生ずることにもなります。
 皆さんもご・ウ知のとおり来年は1月早々から各種の地方選挙が行われます。この選挙人名簿も従来は皆さんの申告に基づいて作成しましたが今後はこれを渡して、住民登録票と係員の実態調査にもとづいて作成することになりました。したがって皆さんの居住関係の正、否はこの名簿登録に深い関係がありますから、住所を移動したときには必ず14日以内に住民登録をして下さい。
 ところでこの住民票がどのように利用され、またどのような効果があるかを列記してみます。

◇国、都道府県、市町村の行政資料(各種統計)
◇戸籍府票の作成
◇住民税台帳の調整
◇予防接種台帳の調整
◇選挙人名簿の調整‐選挙管理委員会
◇学令簿の編製‐教育委員会
◇不在地主の認定‐農業委員会
◇配給事務関係 ◇民生事務関係
(イ)児童福祉法の適用
(ロ)留守家族援護法の適用
(ハ)社会福祉事業法の適用
(ニ)身体障害者福祉法の適用
(ホ)罹災者に対する救護及び証明
(ヘ)国民健康保険法の適用
(ト)生活保護法の適用
◇閲覧・照会の利用
(イ)一般国民
(ロ)公共職業安定所
(ハ)裁判所
(ニ)検察庁
(ホ)警察署
(ヘ)郵便局
(ト)銀行、保険会社
(チ)住宅、金融公庫
(リ)放送局
(ヌ)受信所
(ル)各種世論調査機関
◇謄本、抄本、証明書の発行
(イ)印鑑証明
(ロ)年令証明
(ハ)同居、扶養家族の証明
(ニ)住所の証明
(ホ)本籍の証明
(ヘ)登記、供託の申請
(ト)国民年金等の申請
(チ)各種免許認可の申請
(リ)入学、就職など

驚いたネズミ算 27日に一斉退治

‐ イラストあり ‐

 市衛生課では今月27日を「ネズミ退治の日」として全市一斉に撲滅を行うことになりました。
 戦後すぐれた殺虫剤が出まわり蚊、ハエ、ノミには悩まされることが少なくなりましたが、ネズミの被害だけはいっこうに減りそうもありません。
 家ネズミが人口の3倍、野ネズミが10倍といわれていますから、人口83,000人の吉原市では1,079,000匹がいる計算になります。
 このネズミは一日、1匹が米に換算して10グラムを食べます。この結果108万匹で毎日10トンの米を食べていますが、私達の日常生活に直接影響が少ないために莫大な被害を受けても見過ごしているのが現状です。
 これらネズミの害は単に穀物だけではありません。家具、書籍を食い破ったり、恐ろしい伝染病や食中毒の病源を持ち運んだり、せっかく植林した若木の芽や根を食いあらす林野の被害など数限りありません。
 このネズミを退治するには、いろいろの方法がありますが優秀な殺虫剤を各家庭でいっせいに配薬することが一番です。
 なお27日のネズミ退治の使用薬は嘱託員を通じて各家庭に配布しますから注意事項を必ず読んで取扱って下さい。

お知らせ

◎代採手続変わる 森林法の改正で
森林法の改正(7月2日施行)にともなって、立木代採の手続は次のように変わりました。
1.伐採をはじめる前(90日から30日の間)に必ず市林産課で手続をすませて下さい。
2.伐採手続が必要なものは…
 ・普通林と砂防指定地区の森林
 ・国立公園特別地域内の森林
 ・史跡、名勝などいわゆる天然記念物の保存地域内の森林などです。また火災、風水害など非常災害でやむを得ず緊急に伐採した場合は、終了日から30日以内に届出書を提出しなければなりません。
※「代採届出書」「立木伐採許可申請書」など必要用紙は林産課で受けとって下さい。

◎12月1日に実施 7才児童のお祝い
 吉原市の“7才児童のお祝い“は今年も市と婦人会が共催して、来る12月1日の佳き日、神社や小学校講堂でいっせいに行われます。この対象は明春小学校へ入学する児童全員、各町内の婦人会員を通じて直接に通知を致します。また式に参加する場合は、児童、付き添い者いずれも”平常衣“を着用されるよう望んでいます。

◎乳幼児を対象
19日から痘そう予防接種
痘そう予防接種を次の日程で行いますから該当者は必ずうけてください。
1 該当者
 昭和37年4月1日から9月30日までの間に出生したもの
2 料金
 1人‐15円
3 日程
◇橘幼稚園、吉永支所
 接種日−11月19日
 検診日‐11月26日
◇原田支所、大淵第一小学校、東小学校
 接種日−11月20日
 検診日‐11月27日
◇元吉原幼稚園、元吉原中学校、神戸小学校
 接種日‐11月21日
 検針日‐11月28日
◇今泉小学校、体育館
 接種日‐11月22日
 検診日‐11月29日
◇曙幼稚園、伝染病舎
 接種日‐11月24日
 検診日‐11月30日
◇時間
 各会場ともに午後2時から午後3時までです。

◎納税貯蓄組合員倍加運動
 市では納税貯蓄組合員の倍加運動を11月30日まで行っています。税金を楽に納めるために進んで組合に加入して下さい。
 なお11月は所得税、個人事業税の第二期納税の月です。そろって期限内に納めましょう。

◎里親・職親に
 世の中には親のない子、家のない子、愛情にめぐまれない不幸なこどもたちがたくさんいます。
 親の手もとで生活できない子どものために、里親(親に代わって育てること)または職親(職を身につけてやること)となってみたいご希望の方は、市福祉事務所にお問い合わせ下さい。なお国からは相当の委託費が交付されます。

市立商高、東中の落成祝賀式典

 すでに開校された市立商業高校と東中学校の落成祝賀式典が、来る11月27日午前11時から、斉藤県知事を始め県下の高校関係者など多数の来賓を招き、麗峰富士を仰ぎ、駿河湾を眼下に見わたせるという同校々庭において盛大に行われることになりました。

郵便配達の停止も! 困らせる犬の放し飼

 飼犬はとかく郵便外務員の悩みの種になっています。郵便配達のさい、飼犬にかみつかれたり被服や郵便物を破られる場合が非常に増え、最近一年間の被害件数は7,000件、そのうち3,000件は身体に負傷を受けています。そこで昨年6月の郵便法改正にあたって、人にかみつく癖があるなど危険性のある犬や動物を放し飼いにしてあり、郵便外務員が危険を感ずるような場合は郵便局よりつないでいただくよう注意いたしますが、それでも聞きいれられませんときには郵便物は配達しないで郵便局へ10日間とめておき局へとりにきていただくことになり

居住名簿も整理

 郵便局では、郵便物を早く確実に配達するための資料として、郵便物の配達を受けもっている郵便局ごとに、区内に居住される方の名簿を整理していますから、町内会を通じ、または一般ご家庭へ名簿用紙を配布してご協力をお願いしています。この居住者名簿は郵便物を皆様のお宅へ正解におとどけするための重要な資料となりますので、ご家族全員の名前をもれなく書いて下さい。

流質物を処分

1.日時 12月5日(水曜日)午前9時30分−12時
2.会場 市立体育館
3.品物 衣類その他多数
◇入質中で期日の過ぎている方は早急に受出すか利子入をしてください。(吉原市公益質屋)

人口の動き(昭和37年10月31日現在)

男 4万1,725人
女 4万1,436人
計 8万3,161人
世帯 1万7,211世帯