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【広報ふじ昭和62年】施政方針と新年度予算 新たな飛躍と発展を

62年度 一般会計予算は510億円

 渡辺市長は、3月定例市議会で昭和62年度に向けての施政方針演説を行いました。
 この中で、本年度は、21世紀に向けた最適な環境の都市の実現を目標として、・21世紀にふさわしい都市の基盤整備の推進、・地域経済を支える商工業の活性化、・潤いと豊かさのある地域社会の創出、・国際化への環境づくり、の四点を重点に市政運営を進めていきたいと強調しました。
 そこで、市長の施政方針演説の概要と昭和62年度の予算のあらましを紹介いたします。


21世紀にふさわしい都市の基盤整備

 「美しい富士山を世界の人々に」をテーマに進めている新幹線新駅の工事も、来年3月の開駅に向けて、本年6月から新駅舎の建設に着手することになります。
 新駅は、岳南及び庵原地域の市町を初め、身延線沿線の各市町村さらに航路を介しての西伊豆地域の町村にも相乗効果をもたらし、交通や観光の要衝として、また地域振興の基軸として、その与える影響は、はかり知れないものがあります。新駅は、新しい産業、文化、観光などの発進拠点となり、圏域の将来を約束するものです。
 今後は、本市が岳南地域の中核都市として求められる受け皿づくりや、新駅の所在する都市としての基盤整備が市政の重要な課題となります。
 また、従前からの課題であります(仮称)文化会館の具現化に向けて建設の準備に入ります。
 新会館は、市民文化向上のためさらに文化の殿堂としての役割を担うものであり、本市の新しい顔としての存在価値を有するものです。会館の基本構想策定に当たっては、市議会や市民の知見を得、十分なコンセンサスのもとに取り組んでいきます。
 一方、本市の長年の懸案である高等教育機関の誘致は、当面する市政の最重点課題の一つです。
 このため、県が東部地域に誘致を進めている4年制工科系大学については、学園側の意向、県の方針等を踏まえた上で、本市への立地が可能な場合、これを積極的に受け入れる努力をしていきます。
 また、本市が誘致する女子短期大学については、具体的誘致条件等について議会の合意を得ながら具現化を図っていきます。新年度は、このための受け皿として、女子短期大学の誘致に必要な用地の確保に努めるとともに、積極的な誘致運動を進めていきます。


地域経済を支える商工業の活性化

 本市の経済基盤は、地場産業である紙・パルプを初め、輸送用機械、化学、電気機械、食品などを中心に発展を続けていますが、貿易摩擦による輸出のかげり、円高の影響などにより、厳しい現状となっています。また、地場産業や各種中小企業では、技術革新の進展や消費の多様化などを背景に、新たな技術対応を必要としています。このため、県工業技術センターの早期実現を要請し、これをもとに産業のハイテク化、製品の高付加価値化の促進、異業種交流等、産業の活性化による地域経済基盤の確立を図っていきます。
 さらには、新幹線新駅の開駅を契機に、本市の豊かな自然環境を背景として、既存産業の技術高度化、活性化にも資する試験研究機関、ハイテク産業の誘致に向けて富士南麓地域の有効利用可能性基礎調査を実施していきます。
 商業については、その活性化のために商店街みずからが地域の核として、機能の充実を図ることが必要ですが、最近、次代を継承する若い商業主が中心となって、商店街活性化方策を検討する動きが出てきました。
 一方、新幹線新駅には、駅利用者の利便に供するとともに、地場産品の紹介等を兼ねた都市側施設を設置します。また、これにあわせて、観光土産品の開発促進などの動きも出てきており、このような産業興しを奨励しながら、本市の産業の活性化に一歩一歩前進していく努力を続けていきます。


潤いと豊かさのある地域社会を創出

 急速に進む高齢化社会に対応するためには、人生50年から80年へ社会の仕組みを変えていく必要があります。
 また、家庭や職場などで、高齢者の豊かな知識を生かしながら、社会の活力を維持していく環境づくりが求められています。
 経済成長を遂げた日本の社会は、物の豊かさから心の豊かさを求める社会に変貌し、自由時間の増大に伴い、都市づくりの中に、市民の余暇活動推進のための情報提供や余暇環境をさらに整備する必要があります。
 このため、新年度は、高齢者対策並びに余暇対策に係る総括的な調査、研究及び連絡調整等の機能を持つ横断的な機関を設け、高齢者対策、余暇対策に対応していきます。一方、本市が取り組んでいる公共施設の文化化も、潤いのある町並み景観の創出や安らぎのある空間創出へと着実に進んできています。これからは、より快適な都市空間の創出に向けて、緑の育成をさらに進め、本市の伝統的基盤であった水の効用を再認識し、富士の水を生かした「人と水と緑」が触れ合う親水施設づくりを進めていきます。また、最近、地域文化への関心が高まりをみせてい

国際化への環境づくり

 諸外国との交流は、市民相互の友好交流が底辺に流れていることが基本です。
 幸い、本市では、文化使節団として富士の型染グループのバンクーバー市訪問、産業界と中国との経済交流など、民間レベルでの国際交流が活発に行われています。本市は、昨年、富士市友好調査団を初め、富土市議会嘉興市友好調査団が訪中し、嘉興市からは周市長を団長とする人民政府友好訪問団、及び人民代表大会常務委員会友好考察団が来富し、両市の相互理解と友好親善を深めてきました。
 こうした中で、両市の友好都市提携については、嘉興市、浙江省、北京の各人民政府から、本年上半期には国務院の批准が期待できるとの発言があるなど、今秋には中国浙江省嘉興市との友好提携が締結されることが期待できます。一方、国際化に向けて、民間レベルの交流を一層活発化するため(仮称)国際都市交流協会を設立し、諸外国との交流をさらに進め、国際化に対応した職員づくりを目的に語学研修などを実施していきます。
 本市の国際化とは、富士山を基点として、世界に開かれた富士市を構築していくことです。
 このため、本市のあるべき姿を模索し、国際化元年にふさわしい交流事業を展開していきます。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 新年度の施政方針演説を行う渡辺市長
( 写真説明 ) 新幹線新駅の駅舎デザイン
( 写真説明 ) 渡辺市長(左)周市長

62年度はこんな事業を中心に進めます

「富士山をシンボルにみどりあふれる文化と産業のまち」をめざして


ふれあいのある快適なまちをめざして 143億1,725万円

【コミュニティ 2,030万円】…公会堂建設補助事業
【市街地整備 15億4,954万6,000円】…土地区画整理事業など
【住宅 2億7,521万円】…市営住宅建替事業
【生活道路 15億8,947万6,000円】…市道新設改良事業など
【都市計画 11億2,305万円】…都市計画街路新設改良事業
【上水道 5億5,202万円】…水源地、配水池等新設改良事業など
【下水道 36億1,200万円】…公共下水道処理場新増設事業など
【交通運輸 55億2,975万6,000円】…新幹線新駅設置事業など
【市街地景観 6,589万7,000円】…港湾周辺整備事業など


緑豊かな安全なまちをめざして 32億9,660万円

【みどりと自然 7,683万5,000円】…公共施設環境保全林形成事業、みどりの
街路区整備事業、花いっぱい事業など
【公園、緑地11億8,376万円】…公園整備事業など
【風水害の防止 6億5,669万円】…河川整備事業など
【地震防災 8億3,225万円】…避難路(地)整備事業、小中学校校舎耐震補強事
業、広報無線受信局整備事業など
【消防、救急 2億8,135万3,000円】…消防団詰所整備事業、消防車両整備事業など
【防犯1,492万円】…防犯灯設置補助事業など
【交通安全 2億5,080万円】…横断歩道橋設置事業など


健康で住みよいまちをめざして 12億8,536万円

【保健 4億4,807万円】…保健婦人センター建設事業など
【医療 5億2,371万1,000円】…救急医療センター整備事業など
【環境汚染防止 8,728万1,000円】…自動車排ガス局整備事業など
【廃棄物処理2億2,630万円】…ごみ処理施設整備事業など


思いやりのある福祉のまちをめざして 13億4,181万円

【社会福祉 6億5,661万7,000円】…社会福祉センター建設事業、福祉基金積立
【児童福祉 2億995万円】…保育園改築事業など
【心身障害者 1億385万8,000円】…重度心身障害児(者)医療費助成、精神障害者医療費助成など
【障害者の社会参加 5,138万円】…障害者福祉都市推進事業、心身障害者小規模授産事業補助
【母子・父子家庭 8,315万3,000円】…乳幼児医療費助成金支給事業など
【勤労者 2億3,686万円】…勤労者住宅建設資金貸付事業など


高齢者の生きがいと活力あるまちをめざして 2億2,788万円

【健康の保持 9,413万円】…老人保健ヘルス事業など
【高齢者医療 346万8,000円】…老人医療費肋成事業
【在宅福祉 7,321万6,000円】…老人家庭奉仕員派遣事業など
【施設福祉 2,044万9,000円】…特別養護老人ホーム建設補助など
【高齢者の社会参加 3,661万8,000円】…シルバー人材センター補助


心豊かな人づくりのまちをめざして 47億7,846万円

【幼児教育 3億2,860万円】…昭和幼稚園改築事業
【義務教育 20億750万円】…小学校新設事業、小学校校舎増改築事業、中学校パソコン及びLL教室設置事業など
【高等学校教育 3億1,515万9,000円】…商業高校運動場拡張事業、外国青年英語指導者招致事業など
【大学・短期大学 7億101万4,000円】…高等教育機関誘致事業など
【社会教育 6,100万円】…公民館整備事業
【青少年の健全育成 2,000万円…丸火青少年の家整備事業
【芸術文化 12億5,854万円】…文化会館建設事業など
【文化財 661万円】…歴史民俗資料館整備事業など
【国際文化交流 1,304万円】…国際友好交流事業など
【スポーツ・レクリエーション活動 6,700万円】…小・中学校夜間照明施設整備事業、屋内温水プール建設事業など


いきいきとした産業のまちをめざして

【工業 3億4,865万9,000円】…商工組合中央金庫預託事業など
【商業 5億100万円】…小口資金融資事業など
【観光 500万円】…観光基本構想策定事業
【農業 10億4,770万8,000円】…土地改良事業、団体営畜産経営環境整備事業補肋
【林業 2億8,740万4,000円】…林業地域総合整備事業など

厳しい中で効率的な予算配分

 本年度の予算編成は、近年にない厳しい財政環境のもとで、歳入の増加をほとんど見込むことのできない状況でした。一般財源の大半を占める市税収入は、円高による景気の停滞により法人関係税等の主要税目が伸び悩み、前年度当初予算に対し、4.0パーセントと新市発足以来最低の伸びにとどまりました。
 国庫支出金についても、補助負担率の再引き下げが行われるなど困難な財政運営を余儀なくされています。
 このような状況の中で、本市の市政運営の基本である「ふじ21・「紀プラン」に掲げる諸施策を積極的に進めるため、限られた財源の重点的、効率的配分に努め、現行税制をベースに予算編成を行いました。


昭和62年度会計別予算額
●一般会計……………………510億円
●特別会計……………………197億8,301万1,000円
●企業会計(水道・病院)…112億4,548万9,000円
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          総額 820億2,850万円

一般会計 510億円
歳入
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市税     308億7,430万円
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国庫支出金   28億4,844万8,000円
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諸収入     29億 827万7,000円
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市債      44億1,190万円
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繰越金      8億 500万円
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分担金・負担金 15億7,296万4,000円
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県支出金    13億 109万9,000円
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使用料・手数料  7億8,326万円
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その他     54億9,475万2,000円
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歳出
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土木費  157億7,757万6,000円
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教育費   85億1,292万4,000円
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民生費   66億4,920万7,000円
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総務費   41億3,969万3,000円
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衛生費   58億 35万7,000円
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公債費   37億7,917万円
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商工費   12億6,500万4,000円
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消防費   16億8,679万8,000円
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労働費   13億2,700万8,000円
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農林水産費  15億 295万4,000円
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議会費    4億4,594万8,000円
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その他    1億1,286万1,000円
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